お金を稼ぎたい
借金まみれのJK ぱんどら子です。
私は物心ついた頃、既に母はいませんでした。
父はいますが、あまり家にいない人でした。
週に2日帰ってくれば良い方。
当時はわかっていませんでしたが、
他の女性と住んでいたということです。
形だけの父。
祖父と祖母に育てられたようなものです。
3人家族、それでいいと思ってた。
でもそれさえもぶち壊した父。
いや、オヤジ。くそオヤジ。
中3の秋。
高校受験を目の前にして
平穏な毎日はぶち壊されました。
学校から帰ってくると
見慣れない車が家の前に1台。
「お客さん?」と思いつつ家に入ると
居間で知らない中年のオッサンが祖父と話をしてた。
祖母は台所の方にいるようだった。
珍しく神妙な表情の祖父。
いつもは学校から帰ってくると
居間で一旦くつろぐのが定番なのだが
祖父の「自分の部屋に。」という低い声で
これは只事ではないと察した。
ここからがぱんどら子の転落人生の始まり。